健康と安全

健康と安全

目次

  1. 職場の安全と安心への取組み
  2. 健康経営の取組み
  3. 主な取組み・成果
  4. 各種指標

職場の安全と安心への取組み

中央安全衛生委員会

サンケン電気では、「業務災害ゼロ・通勤途上災害ゼロ、職業性疾病ゼロ」を管理目標に掲げ、それを実現しかつ継続的に維持できるよう、中央安全衛生委員会を軸とし複数の事業所安全衛生委員会と連携を図り、職場の安全と安心への取組みを推進しています。また、サステナビリティ委員会・社会部会の下部に「安全衛生推進チーム」「健康推進チーム」を設置。グループ全体で、過重労働時間の削減・喫煙者の削減など「職場の安全と安心」へ取組んでいます。

スローガンと管理目標

スローガン:『 小さなヒヤリも大事な気づき
                 声に出して 災害ゼロ 』

管理目標:『 業務災害の撲滅 』

2024年度安全衛生活動方針

  • 1)  社員の安全意識向上のために安全衛生教育や講習会、あるいは、社内ネットワークを活用した啓発活動を実施する。また、在宅勤務や外出中の業務災害に関する注意喚起を行う。
  • 2)  安全パトロールを強化し、業務災害の未然防止に取り組む。
  • 3)  KYT・ヒヤリハット・リスクアセスメントを推進し、業務災害の未然防止に取り組む。
  • 4)  薬品作業については、「化学物質管理者」および「保護具着用管理責任者」を設置し管理体制を強化する。また、各種マニュアルの定期的な見直しを行い、安全面の対策を強化する。
  • 5)  「ホワイトマーク(安全衛生優良企業公表制度)」の取得に向けて、環境および体制を構築する。
  • 6)  健康診断における有所見者数を減少させるために、サステナビリティ委員会の社会部会健康推進チームと連携し、健康に関するイベントを実施する。
  • 7)  メンタルヘルスケアについては、人事部門と連携し、ストレスチェックをはじめ、職場の環境改善などの未然防止に努める。
  • 8)  過重労働対策としては、時間外労働が月70時間超過者の「医師の面談」を確実に行い、また、年次有給休暇取得率70%以上を目指す。
  • 9)  全車両に搭載したドライブレコーダーを活用し社用車事故の撲滅を目指す。
  • 10)  自然災害対策は、危機管理委員会と連携し、社員の生命を守る取り組みを最優先とする。

近年の主な取組み

健康チャレンジの様子
健康促進チャレンジの様子、講師は当社社員の産業看護師及び管理栄養士にお願いし、オンラインも併用しました。
  • (1)安全教育の一環として、新入社員や中途採用社員への安全衛生教育の実施、また外部講師による「薬品取扱講習会」および「高圧ガス保安講習会」を開催し、実際に発生した災害の発生原因や対策など、事例に基づいた教育をオンライン講習の形式で実施しました。
  • (2)社内で発生した災害の分析、労働安全衛生法やそれに対する社内での取組みなどを春の交通安全講習会と合体させた「安全衛生講習会」として実施、また近年の主に高齢化に伴う健康診断における有所見者数の増加対策として、「健康促進チャレンジ」をオンラインを併用して開催しました。
    これらは近年新設した行事です。
  • (3)定期的な各種パトロールや、薬品関連の社内教育、全ての社用車に搭載しているドライブレコーダーによるAI判定結果やアドバイスをドライバーへ直接送信するなどし、事故ゼロを達成すべく日々活動しています。
  • (4)消防隊員による「普通救命講習会」を開催し、実際に災害が発生しても冷静に救命活動ができるよう訓練をしました。
    ※コロナ禍期間中はe-ラーニングで代用しました。
  • (5)通勤災害・交通事故対策としての「交通安全講習会」は外部の講師などを招きオンラインとして実施し、多数の参加を得ました。

また、当社では働き方改革に伴い、在宅勤務やフレックス制度などを積極的に導入し、また社内ではフリーアドレス化の拡大を進めており、フレキシブルな勤務環境に力を注いでいます。

※ YammerとはSNSを主体とした社内コミュニケーション環境

サンケングループ業務災害推移

度数率 強度率
2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
サンケン電気 0.48 0.00 0.00 0.00 0.00 0.020 0.000 0.000 0.000 0.000
石川サンケン 0.86 1.49 1.39 1.05 1.11 0.002 0.045 0.002 0.010 0.001
山形サンケン 0.00 2.20 2.11 0.00 1.11 0.000 0.005 0.071 0.000 0.088
福島サンケン 0.00 0.00 0.00 0.00 0.00 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000
  • 度数率:100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表す。
  • 強度率:1,000延実労働時間当たりの労働損失日数で、災害の重さの程度を表す。
  • 算出根拠:暦年

健康経営の取組み

健康経営優良法人2024

高齢化にともなう生産人口の減少といった社会問題の中、健康長寿の実現へ向けて従業員の健康管理を経営的な視点で考え持続的に健康の保持増進に繋がる取組みを戦略的に実践することを経済産業省で推進しております。
サンケン電気では、社員とその家族が心身ともに健康である事が重要と考えています。
こうした考えのもと、社員の健康増進を通して、社員が元気にイキイキと継続して働ける職場環境を実現するために、2018年5月より「健康宣言」を掲げています。

健康経営優良法人

サンケン電気株式会社は、2024年3月11日に経済産業省と日本健康会議が主催する『健康経営優良法人2024(大規模法人部門)』に認定されました。
2019年から6年連続となります。

国内サンケングループ※1全体での認定となりました。
中でも、石川サンケン株式会社は、中小規模法人部門で認定された上位500法人の「ブライト500」に選出されました。

健康経営とは:健康課題に即した取組みや日本健康会議が進める健康増進の取組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等を顕彰する制度。
出典:経済産業省 健康経営優良法人認定制度

※1 国内サンケングループは、石川サンケン、山形サンケン、福島サンケン

健康宣言

社員とその家族が心と体がともに健康である事、また、当社製品を通し、利用される方々が健康であり続けるための一助となる事が重要と考えております。常に安全と健康を最優先する意識を、社員一人ひとりが考え、行動する環境づくりを目指し、会社は社員とその家族の自律的な健康保持・増進活動に取組んでいく事と、パワーエレクトロニクスにおけるイノベーションを通して、お客さまの健康について貢献していきます。

スローガン

″ヘルスオリエンテッドカンパニー、ノンスモーキングカンパニーの実現 ″
~社員の健康増進と家族の幸福のために~

組織体制

健康促進委員会

社長をヘルスケアの最高責任者とし、働き方改革推進部長・産業医(健康管理室)と健康保険組合理事長を補佐として構成する「健康促進委員会」において、会社と健康保険組合が一体となって、健康経営の推進に向けた各諸施策に取組んでまいります。

健康経営戦略マップ

健康投資と経営課題に関するつながり

健康経営戦略マップ

主な取組み・成果

1.ヘルスリテラシー向上

社員のヘルスリテラシー向上のため、健康対応の3つの柱①学習、②実践、③評価をサポート。
特に、「禁煙」「食事」「睡眠」「運動」の4つは重点テーマに取り組みを行っています。

喫煙率の推移

過去の成果

  • ① 健診は100%、有所見者の受診率は46.0%(上昇傾向) 
  • ② ストレスチェック受検率100%、高ストレス者は13.7%(昨年11.4% 今年度増加)
  • ③ 喫煙者の減少 社員の9.5%(10%以下の目標達成)
  • ④ 睡眠の良好率は47.8%(改善傾向)
  • ⑤ 女性健康管理研修参加率93.5%(上昇傾向)
  • 値はサンケン電気単体値

今後の取組み

  • ① 生活習慣を改善するためのICTを利用した健康管理の実践(全国平均より改善)
  • ② 重症化予防のための面談率向上 有所見者の受診率を60%以上の目標
  • ③ ストレスチェック後の職場環境改善とラインケアで高ストレス者10%以下を目標
  • ④ さらなる喫煙者減少のために禁煙アプリの利用推進(喫煙者8%未満目標)
  • ⑤ 睡眠状況をチェックし、改善対応を行い睡眠の良好率を70%以上を目指す
  • 値はサンケン電気単体値

2.社員とご家族の健康増進

健康状況調査(家族の健康状況調査)・トレーニング施設活用。
ICT活用の健康管理実践は家族も一緒に対応可能とする。
健診や保健指導などご家族についても健康を維持するための支援を推進。
今後さらなる健康増進の対応を行っていくことをめざします。

各種指標

従業員の生活習慣調査と生産性指標について

  • 2024年8月調査
  • 40歳未満も含む全従業員
生活習慣質問 単位 対象
 【非喫煙者】 現在、たばこを吸っていない。  90.5 ↑ 
 【体重維持】 20歳の時の体重から10kg以上増加していない。  55.9 → 
 【汗をかく運動】 1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施。  30.8 ↑ 
 【身体活動】  歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施。 39.7 ↑ 
 【歩行速度】  ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速い。 53.8 ↓ 
 【就寝前の喫食】  就寝前の2時間以内に夕食をとることが週に3日以上はない。 70.6 ↑ 
 【朝食をとる】  朝食を抜くことが週に3日以上はない。 80.0 ↑ 
 【十分な睡眠】  睡眠で休養が十分とれている。 47.8 ↑ 
生活習慣質問
【食事の噛み方】
単位 選択肢
よく噛む 噛みにくい 噛まない
食事を噛んで食べる時の状態はどれにあてはまりますか。 % 78.7 ↑  20.5 ↓  0.8 ↑ 
生活習慣質問
【食事の速度】
単位 選択肢
速い ふつう 遅い
人と比較して食べる速度が速い。 % 37.5 ↑  49.1 ↓  13.3 ↓ 
生活習慣質問
【間食・甘い飲み物・飲酒の頻度】
単位 選択肢
毎日 時々 ほとんどない
朝昼夕の3食以外に間食や甘い飲み物を摂取していますか。 % 23.3 →  55.9 ↓  20.8 ↑ 
生活習慣質問
【飲酒の頻度】
単位 選択肢
毎日 週5~6日 週3~4日 週1~2日 月1~3日 月1日未満 やめた 飲まない
お酒(清酒、焼酎、ビール、洋酒など)を飲む頻度。 %  12.8 ↓  7.2  8.9  18.3  16.7  15.7  1.7  18.7
生活習慣質問
【飲酒量】
単位 選択肢
1合未満 1~2合未満 2~3合未満 3~5合未満 5合以上
飲酒日の1日あたりの飲酒量。 %  47.8 ↓  29.6 ↑  14.5 ↑  6.0 ↑  2.0 
  • 1合の目安=ビール中瓶1本(約500ml)、焼酎35度(80ml)、ウイスキーダブル一杯(60ml)、ワイン2杯(240ml)
生産性指標 単位 年度 目標
2021 2022 2023 2024
1.プレゼンティーイズム (WHOーHPQ) 64.1  65.4  65.7  67.3  70.0 
2.アブセンティーイズム (傷病休暇欠勤休職の平均日数) 3.07  3.06  3.69  2.0 
3.ワークエンゲージメント (新職業性ストレス簡易調査) 2.36  3.50 
測定人数 (1,3) 2は就業システムで全社員休暇理由必須 926  930  918  930 
回答率 (1,3) % 100  100  100  100 
  • プレゼンティーイズムとは、欠勤、休職には至っていないものの「健康問題が理由で生産性が低下している状態」を指す。
  • アブセンンティーイズムとは、「健康問題による仕事の欠勤、休職」を指す。