DX推進体制、環境整備

全社の業務変革と先進的なデジタル技術を融合させるための体制整備

DX推進会議

当社のDX推進にあたっては、社長出席会議として「DX推進会議」を設置しており、経営トップが直接リードしています。

  • DX推進を具体化するため、当社グループでは各組織の部門長クラスを「DXプロデューサー(DXP)」に任命し、部門の課題に沿ってデジタル変革の効果が期待できるテーマを設定させています。
  • DX推進会議では各部門のDX・IT施策を計画・実行・評価の各フェーズで検討し、予算の適正配分と最適なデジタル技術の採用・導入の為の意思決定を行っています。

DX・IT人材の体制強化

当社では、業務に携わるすべての人材がDXに取り組めるよう、基礎教育からそれぞれのレベルに合わせたDX教育プログラムを策定・育成しています。

  • デジタル人材のDX教育
    全従業員の1割をデジタル人材として育成し、国家資格である「ITパスポート」取得を初期の目標とするデジタル人材育成研修を実施しています。

  • 半導体技術者のDX教育
    コアビジネスであるパワー半導体に関する基礎教育と実践教育を行う社内技術学校「Sanken Nexus School(Nスクール)」では、外部講師の招聘も含めた技術者教育の一環として、データサイエンス講座を実施しています。

  • 情報処理技術者の体制強化
    DX戦略・施策の立案、技術探索にあたっては、外部のIT調査機関の提供する情報を活用して知見を得ています。また、各拠点に配置されていたIT部門の人材を組織的に統合し、技術領域別チーム編成によるスキルアッププログラムを進めています。

これらの取り組みでデジタル技術への対応力を強化することで、全社課題の解決力を向上し、お客様課題の解決に繋げていきます。


DX推進に寄与する統合デジタル基盤

サンケン統合デジタル基盤(Sanken Integrated Digital Base:SKID)

当社では、業務変革活動を支えるデジタル技術の導入と、活動データの活用を担うデジタル基盤の整備を進めています。変革・標準化された業務プロセスを担う「アプリケーション」、企業情報の集約と活用を担う「データベース」、それらを支える「ITインフラ」などのレイヤー構成を順次整備・展開しています。

アプリケーション
  • 開発・調達・生産・販売・サービス・会計など、各業務領域のプロセスを従来のやり方から抜本的に変革し、データ活用と従業員の簡単操作、仮想化、自動処理などで効率化するソフトウェアを導入・開発・展開していきます。

データベース
  • 従業員の活動記録・機器の稼働情報に代表される業務データを集約・統合・整形し、業務の見通しの可視化・分析、意思決定支援、自動処理、他業務との連携などを従来業務よりも品質・コスト効率・迅速性などの面で向上させます。

ITインフラ
  • 業務プロセスの効率化・自動化・無人化を支える、高性能かつセキュアなデジタル基盤の構築を進めています。全ての従業員が、自らの業務を安全・安心・快適に遂行できるよう、いつでも・どこでも・どんなシステムでも、セキュアに・シームレスに・様々な機器で活用できるITインフラを順次整備しています。