省資源・生物多様性への取組み

省資源・生物多様性への取組み

目次

  1. 水・生物多様性に対する取り組みの考え方と目標
  2. 事業活動と環境負荷
  3. 水資源の管理
  4. 廃棄物の削減と資源循環
  5. 石川サンケン 画像カメラによる自動検査
  6. 石川サンケン 省エネタイプ空調機器の導入
  7. 生物多様性への貢献
  8. マイ水筒運動の推進
  9. 山形サンケン 省エネ・省資源活動 段ボールの分別回収・有価物化
  10. 山形サンケン 省エネ・省資源活動プラスチックケースの再利用・再資源化

水・生物多様性に対する取組みの考え方と目標

基本的な考え方

    サンケングループは、半導体を製造するために多くの水と多様な化学物質を使用しています。そして、私たちの事業及びサプライチェーンの組織が、自然環境に依存し、また生態系に影響を及ぼしていることを認識しています。 水資源は国や地域によって偏在し、自然環境も地域によって異なります。事業と地域の関係を学習しながら、私たちはあらゆるステークホルダーと協働し、水や自然の保全に継続的に取り組むことで、持続的な水利用と生態系の維持向上を目指します。

目標

  • 2030年までに毎年1%削減(原単位)
  • 水リスクが比較的高い、あるいは水ストレスの高い事業拠点に対して、水利用の施策を立案する。
  • 化学物質を適切に管理し影響を最小限に留める。
  • ステークホルダーと連携し地域の特性に応じた生物多様性に対する取り組みを行う。
  • 事業と水、生態系の関係の理解を深め、本業と関連した活動への参加を通じて、社員意識を高める。

主なリスクと機会

    
程度 対象 リスク 機会
山形
サンケン
給水ポンプの供給能力による制限水の再利用による操業停止回避、水道代費用の削減
山形
サンケン
豪雨時における給水施設の浸水による共有停止の懸念浸水対策による操業停止の回避
大連
サンケン
操業地が水ストレスの高い地域にあるため、水供給の制限が将来的にかかる可能性水の再利用による操業停止回避、水道代費用の削減
全社化学物質の使用による生物・健康への影響懸念によるレピュテーションリスク化学物質管理に関するコミュニケーションを通じた信頼の醸成

水資源の管理

取水量と売上高原単位の推移

サンケングループは、上水、地下水、工業用水の水資源を利用しています。水資源は、大切な限りある資源と認識し、生物多様性および生態系の保護の観点からも、取水量の削減に努めています。
尚、「取水量の削減」については、工場単位で推進しておりましたが、今後は国内・大連グループ合計として「前年度比原単位1%改善」の目標を設定し、取り組んでいきます。

取水量と売上高原単位の推移

石川サンケン 画像カメラによる自動検査

人による目視検査を画像カメラによる自動検査に変更する事で、生産効率向上に取組んでいます。
実際に「内観目視検査の画像カメラ検査化」や「JCR工程のJCR有無目視の画像カメラ検査化」などで、2015年より約30人の人員削減が実現しました。

石川サンケン 省エネタイプ空調機器の導入

脱フロン22(※)を機に 資材冷蔵庫の庫内空調機器の更新を実施し省エネタイプ品を導入した事に伴い従前の機器より省エネを実現しました。

旧システム:34,177kWh/年 
新システム: 21,466kWh/年 37%低減

※脱フロン22:オゾン層破壊効果の高い特定フロン(HCFC)を2020年までに全廃する事

室外ユニット
室外ユニット
庫内ユニット
庫内ユニット

生物多様性への貢献

石川サンケン堀松工場敷地内
堀松工場敷地内のブナ自生地

石川サンケン堀松工場敷地内に「ブナの木(6本程)」が見つかりました。このブナの木は、標高33メートルという日本のブナのなかで最も低い土地に群生している珍しい木である事が判明。石川サンケンでは、このブナの木を守る事で、自然環境の保全につながると考え、また、この希少な木を後世に残していくため、敷地内の造成計画を変更し、整備・保全に努めてまいります。

6本のブナの木
6本のブナの木
手入れの様子
手入れの様子

マイ水筒運動の推進

マイ水筒運動の推進

「プラスチックごみ」の社内における廃棄量削減に向け、できる事から実施する第一弾として、『マイ水筒運動の推進』を2019年8月より国内全事業所で取組んでいます。特に、社内の「ペットボトル」や「使い捨てプラスチックカップ」などの廃棄量を抑制し、SDGsが目指す「持続可能な社会の実現」に寄与していきます。
(参考)ペットボトル廃棄量:156,000本(約4トン)/年(本社・東京事務所・大阪支店・名古屋営業所)

山形サンケン 省エネ・省資源活動 段ボールの分別回収・有価物化

省エネ・省資源活動として、 廃棄物固形燃料(RPF)としていた段ボール類を2021年9月より、分別回収、有価物化を行いました。全従業員への周知を行い、協力を要請。全社での分別を実施し、再資源化処理(リサイクル)を行っております。月平均2,000㎏回収と大きな効果が出ており、省資源への取組みとして今後も進めていきます。

分別前の段ボール
分別前の段ボール
分別後の段ボール
分別後の段ボール

山形サンケン 省エネ・省資源活動プラスチックケースの再利用・再資源化

ウェーハケース(プラスチック)の再利用化に2021年10月より取り組んでいます。これまで産業廃棄物として再資源化処理(リサイクル)を行っていましたが、現在は再生業者・ウェーハメーカーと協力し、ウェーハケースの再使用処理(リユース)を実施しています。

取組み以前の状態
取組み以前の状態
取組み後の状態 再利用される
取組み後の状態 再利用される
山形サンケン 省エネ・省資源活動プラスチックケースの再利用・再資源化