営業部門と工場の間に立ち、生産数量や生産工程をコントロールするのが私の所属する生産管理部門の役目です。営業担当者からお客様の発注情報を聞いて、製品の在庫状況を確認。在庫だけではお客様の発注にお応えできないと判断したら工場へ生産指示を出します。私は半導体デバイス製造の後工程を担う石川サンケンの工場を担当しています。営業部門は一日も早く納品したいため、製造を急がせようとします。一方で工場は多くの製品を抱えているため、特定の製品だけを優先するわけにはいきません。そんな板挟みに頭を悩ませることもありますが、調整がうまくいって納期に間に合ったときは達成感があります。
安定した生産と供給を支えるとともに、最適な在庫を維持することで会社の利益の向上にも貢献できる、責任ある仕事だと感じています。
私は文系出身ということもあり、入社後の工場実習を経て、生産管理部門への配属を言い渡されたときは驚きました。最初に希望していた海外営業にこだわらず幅広い職種を経験したいと思ってはいたものの、私にとっては想定外の配属でした。ただ特に不安は感じませんでした。というのもサンケン電気は育成制度がしっかりしており、先輩がトレーナーとしてマン・ツー・マンで丁寧に指導してくれる仕組みが整っていたからです。私も「半導体とは何か」から始まり、社会人の基礎から仕事をじっくりと教わりました。気を付けていても新人の時は当然ミスが出てきます。しかしそんな時でも叱られることはなく、むしろミスから学ぶことを大切にするように指導されてきました。入社後すぐあった工場実習の経験も、工場に生産指示を出す際に現場の状況がリアルにイメージができるようになり、今の仕事に非常に役立っています。
現在私は入社4年目です。既に後輩2人が同じ部署に配属されており、私がトレーナーを担当しました。私自身まだまだ勉強中ではあるのですが、後輩に教えることで自分の体験や知識を整理でき、自分自身の成長にもつながっていると感じます。こうしたことにも、「まずはチャレンジさせることで学ばせる」という当社の姿勢が表れていると感じます。学生時代に教師を目指していたこともあり、人に何かを教えることが好きです。その強みを活かし、将来は教育研修の仕事にも携わってみたいと考えています。文系出身の私だからこそ、同じ文系出身の新入社員の気持ちがわかり、寄り添うようにサポートできると思うのです。そういった点でも文系出身であることにはまったくハンデは感じていません。むしろ理系社員が多い当社だからこそ文系というバックグラウンドが強みになっていると感じています。