PERSON #06

来日時に描いた夢は、
今も変わらない。

K.R.
プロセス技術統括部 デバイス開発部
2015年入社 未来材料創成工学系専攻
留学経験のある親類から日本の技術研究環境の素晴らしさを伝えられ、21歳の時に中国から来日。大学院では半導体材料研究に携わった。卒業にあたり、研究分野が活かせる仕事として指導教授に勧められ、また複数の面接を受けた中で好印象を持ったためサンケン電気を選んだ。「私自身の潜在力を見極めようとする面接官の姿勢が、自分がこの会社に入って経験以外の課題に取り組んだときにも努力すれば受け入れてくれるだろうと感じさせてくれました。専攻分野を活かせることも、この会社を志望した理由の一つです」。趣味はDIY。

半導体のホットテーマに力を注ぐ

入社後は、ほぼ一貫してIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)の開発に携わっています。と言っても、最初は実践的な半導体の基礎知識から始まり、IGBTの評価・測定について教えてもらいました。特にOJTによるチームリーダーからの指導が中心となる体制は、その後の開発戦力の一員に成長するための近道だったと思います。 今では最先端の技術世代となるIGBTチップの開発チームに加わり、スイッチング損失と導通損失のトレードオフ特性から最適設計値を求める設計を担当しています。 私が開発しているIGBTは、省エネ進化が激しいインバータ・エアコンに使われるものです。 世界の温暖化対策への貢献度合いが高いので、やりがいを持って開発研究に取り組んでいます。

要求特性以上の製品開発が達成感に

パワー半導体はマイコンのデジタル技術と異なり、3次元のアナログ技術の総合力で性能が決まります。前出のスイッチング損失と導通損失のトレードオフ特性についても、用途に最適な損失からの特性を設定するため、CADシミュレーションや実験等で様々な工夫を行います。先輩方の意見だけでなく、当然私個人のアイディアも提案しなければなりません。 ただ、その提案も設計段階ではトライ&エラーの繰り返しです。少しずつ目標に近付けていきます。しかし、時として突然変異のように想定した以上に高い性能が得られる場合があります。お客様の要求特性以上の性能が測定でき、開発に成功した時は、大きな達成感を覚えました。 パワー半導体は電気機器の中にあるもので外からは目立たない部品ですが、世界の省エネ、環境を変える重要な部品です。その開発に私も関わっている事が、次の開発への意欲を与えてくれるものと思っています。

目指すのは半導体のスペシャリスト

サンケン電気の魅力の一つは職場環境です。活発なコミュニケーションでチームや部署の課題を解決する風土があります。製造部門など他部署との連携もスムーズで、これが製品開発の大きな力になっています。また新人に対して先輩方が丁寧な指導をしてくれるので、安心して技術と知識を磨くことができます。現段階では力不足でまだまだ勉強が必要ですが、来日時に描いた夢は今も変わりません。それは一人前の技術者として周囲に一目置かれ、開発から製品化まで一貫して担当できるスキルを身につけることです。より優れた特性を持ったチップを開発し続ける、半導体のスペシャリストになることを目標にしています。

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