PERSON #02

海外研修でグローバルな
視野と主体性を磨く

H.S.
パワーデバイス開発統括部 デジタル開発部
2015年入社 理学研究科物理学系 専攻
宇宙の成り立ちを知りたいと思い、物理学を専攻しました。次第に物性の研究へと興味が広がってものづくりに関心をもつようになり、就職活動もメーカーを中心に考えました。重視していたのは、働いている社員の方の人柄です。長く働く上では、どんな人と一緒に過ごすかが大切だと考えていました。その点サンケン電気の出会った社員の方は自分の仕事に誇りを持ちながら楽しく働いているように感じられ、こういう人たちと一緒に働きたいと思い、入社を決めました。

デジタル電源の設計でエネルギー問題解決の一助に

エアコンやテレビなどの家電製品には、供給された電力を家電製品が必要とする電力の形に変換するためのスイッチング電源装置が搭載されています。エネルギー問題の深刻化に伴いエネルギーロスを減らすことが求められている昨今、より高効率な制御を実現するためにアナログ電源からデジタル電源への置き換えが進んできました。私が担当しているのはこのデジタル電源用ICの開発です。デジタル電源はまだ新しい技術で、各社が開発競争にしのぎを削っています。サンケン電気はCPUコアに加えてDSPコア、EPUコアを搭載したマルチコア方式で業界をリードしています。このプロセッサの設計を通じて家電製品のさらなる省エネ化を実現し、地球温暖化の解決に寄与できることにやりがいを感じています。

米国で学んだ“一歩を踏み出す力”

入社当時からグローバルな視点を身につけたエンジニアになりたいと考えていたため、入社5年目に米国で1年間の研修を受けられたことは大きな転機となりました。これはGCD※と呼ばれる社内制度を利用したチャレンジです。米国では様々なことを学びましたが、最も印象的だったのは“自ら動かなければ何も始まらない”と身をもって体験したことでした。様々な国から来ている社員と交流したいのならば自分から声をかけて動かなくてはなりません。知人を得るために私も自ら積極的に行動。英語は苦手だったものの、おかげで多くの友人をつくることができました。ここで学んだ“一歩を踏み出す”大切さは、仕事にも通じるものです。

※GCD(Global career development)
語学だけでなく、異文化におけるビジネス習慣や技術や知識習得を目的に海外のグループ企業での海外研修を実施し、グローバル人材およびグローバルリーダーの育成する研修制度。

“お互い様”のカルチャーが心地いい

最近結婚しました。子供はまだですが、いずれ出産、子育ての時期を迎えることになるかもしれません。女性ならではのライフイベントを乗り越えながらエンジニアとして長く働きたいと考えていたので、特に不安はありません。テレワーク、フレックスタイムなどの制度が整い、子育て環境が整備された働きやすい企業として認知されていることも大きな安心材料です。何よりも社員同士が“お互い様”の文化が根づいているのか、子育て中の社員に対して周囲が温かく見守ってくれることを嬉しく感じています。恵まれた環境の中で仕事と子育てを両立させ、グローバルに展開する新たな製品の開発に携わりたいと考えています。

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