CROSS TALK

道を開く、女性エンジニアたち

Y.Y.

パワーデバイス開発統括部
デジタル開発部
2016年入社
生体医工学系 専攻

S.I.

プロセス技術統括部
デバイス開発部 
2012年入社
工業化学系 専攻

N.K.

総務人事統括部
働き方改革課 課長
2007年入社
相関理化学系 専攻

TALK SESSION
女性エンジニア座談会
先輩たちが開いてくれた
女性活躍の道
私は心の底から実験が大好きな“リケジョ”でしたから、社会人になってもただひたすら実験に打ち込みたいと思ってサンケン電気に入社しました。以来自分なりにテーマをもって1歩ずつ階段を上ってきて、気がついたら課長になっていたという感じです。
今は女性エンジニアもたくさんいますけれど、当時はどんな状況でしたか。
私が入社した頃は少なかったですね… 初めての女性管理職が誕生したのも、私が2年目のときでした。仕事の内容も、女性エンジニアはサポート的な役割が多かった気がします。
今は働く上で男女の違いを意識することはまったくありませんし、子育てしながら働く女性エンジニアもたくさんいます。サポート役ではなく主体的に仕事に取り組む人が多いように感じます。
産休、育休を取得後、皆さんごく自然に職場へ復職されていますね。N.K.さんが入社された頃から、会社の考え方が変わってきたのでしょうか。
サンケン電気は昔から産休・育休を取って復職される方が多い会社だと聞いています。そこに加えて、政府が2003年に女性管理職比率を掲げ、2016年に「女性活躍推進法」が施行された頃から社会全体で女性の活躍を後押ししようという風潮が強まりました。サンケン電気もその影響を受け、2013年に「女性キャリア支援研修」※がスタートしました。それによって、一緒に研修を受講した男性上司の女性に対する固定観念が徐々に変化し、女性エンジニア自身の意識もキャリアアップに前向きになってきたように思います。
※女性キャリア支援研修
女性が活躍できる企業風土づくりを目指し、ダイバーシティ推進の一環として実施されている女性活躍推進のための研修。
そうした追い風を受けながらもN.K.さんたちが道を開いてきてくれたことは間違いないと思います。私自身、入社時には明確なキャリアビジョンはなかったのですが、先輩方の姿に刺激を受け、結婚、出産を経ても働き続けるのが自然だと思うように考えるようになりました。
実は私が就職活動でサンケン電気の説明会に参加したとき、ある就活生が手を挙げて「育児休職後に復職できますか?」と質問があったのを覚えています。私も“元の職場には復職できなくてもやむを得ないかもしれない”と思っていました。けれどむしろ出産や子育てで退職する人のほうがレアケースですし、今は元の職場に復職する方も多いと感じます。N.Kさんたち先輩方の開いてくれた道に感謝しています。
女性が働きやすい会社は
誰にとっても働きやすい
私は入社6年目に第一子が誕生し、その2年後に2人目が産まれました。そのつど産休、育休を取得し、復職しています。当時、私の上司だったのがN.K.さんでした。いろいろと相談に乗ってもらったのを覚えています。
おめでたいことですから、相談に来てくれて嬉しかったです。ただ当時はフレックスタイム制度もなかったですから、復職後は本人が家庭と仕事で大変になるかもしれないと思いました。さらに私の上司だった男性課長も子育てと仕事の両立にとても理解があり、職場全体でS.I.さんを応援しようという気運が生まれていました。
私の職場でも「子供が熱を出した」と早退する先輩に対して、誰もが仕事の心配ではなくてお子さんの心配をしています。私はまだ独身ですが、職場のそういった雰囲気に触れられると嬉しくなります。
サンケン電気には、人を大切にする社風が根づいているのだと思います。だから今のお話はもちろんのこと、社員みんながお互いを大事に思い、支え合うことが当たり前な雰囲気になっているのではないでしょうか。

ニューノーマル時代の働き方を先取り

最近はテレワーク(在宅等)も浸透したので、働くママとしては非常に助かっています。私は現在週の半分はテレワークをしており、通勤時間の分を育児・家事に振り分けられたり、また勤務時間を長く確保できるため助かっています。子供たちの送迎も無理なくできています。
当社では2018年に働き方改革への取り組みが本格的にスタートし、テレワークもそのときに実験的に導入され、翌年には会社の制度化がされました。
新型コロナウイルスが流行する前からテレワークの制度があったということですね。
そうなのです。だからコロナ禍でテレワークを新たに始めようとして戸惑う企業が多くありましたが、当社は極めてスムーズに浸透できていました。
そうした先進性の取り組みは誇らしいですね。現在はフレックスタイム制度も定着していて、例えば、身近にいる社員の方が面白いフレックスの使い方をしていると思いました。海外旅行をする際には、当日早めに仕事を終えて成田空港に直接向かい飛行機に乗るみたいです。働く人すべてに優しい制度だと思います。
最近では男性社員も育児休暇※を積極的に取得するように会社が制度化してくれました。とてもいいことだと思います。女性にとって働きやすいばかりでなく、性別関係なく働きやすい会社なのだと実感します。
※「産後パパ育休」制度
男性社員の育休取得を促進し、よりフレキシビリティの高い働き方を実現する制度で、産後パパ育休期間の約1ヵ月間の有給化と就労を可能とします。
自分の強みを
活かして
キャリアを
描いてほしい
サンケン電気の女性の働き方で強いて課題を挙げるとすれば、女性の管理職がまだまだ少ないことですね。パワフルな女性社員も増えてきたし、今後は女性管理職も多くなると期待しています。
N.K.さんは課長ですが、早い内から管理職になることを目指していたのですか?
いいえ、そんなことはまったくありません。ただ目の前の仕事に一つひとつ誠実に取り組んでいたら、気がついたら管理職になっていたというのが実感です。頑張りや成果をちゃんと見て評価をしてくれる上司に恵まれました。パワフルな女性社員も多いので、今後さらに女性管理職が多くなると期待しています。
私の今の目標は、部署の垣根を越えて「この人に聞けば何でもわかる」と言われるようなエンジニアになることです。そんな目標に向かって一つひとつこなしていった結果、管理職になれるのだとしたら、自分もいつかは挑戦してみたいと思っています。
私もY.Y.さんと同じく、エンジニアとしての自分を磨いていくつもりです。今は時短勤務でなかなか余裕がないこともあって管理職を目指すことは考えていませんが、いずれ落ち着いたら改めてキャリアについて考えてみたいと思います。
女性の就活生の皆さんは私たちの話を参考に、ぜひサンケン電気でのキャリアを思い描いて入社してほしいです。
何でもいいから、自分ならではの強みを大切にしてほしいですね。その人ならではの個性や持ち味を大切にするのが当社のカルチャーです。
同感です。「私はこんなことに挑戦したい」という思いをもって入社してほしいと思います。私たちはそれをしっかりサポートしていきます。