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2014年

デジタル制御電源向けMixed Signal MCU
「MD6602」を開発
高速フィードバックを実現する高性能DSPを搭載

2014年7月18日

サンケン電気株式会社は、デジタル制御電源などに最適なMixed Signal MCU「MD6602」を開発しました。本年10月中旬からサンプル出荷を開始しますのでお知らせします。サンプル価格(税抜き)は500円。量産出荷は2015年3月から当初月産5万個の出荷を見込んでいます。

1. 開発背景

電源の最も重要な機能である必要とされる電圧・電流の安定供給に対して、従来は電圧・電流の変動をアナログ回路で検知しフィードバックし補正を行っていました。これに対し、「デジタル制御」あるいは「デジタル・パワー・マネージメント」と呼ばれる技術は、このフィードバックを行う部分をデジタル化することで、電圧や電流の安定性を更に高めるとともに、ソフトウエアによるきめ細かい制御により必要な時に必要なだけ電圧/電流/電力を制御することが可能です。これらにより総合効率の向上とソフトウエア制御によるインテリジェント化により「エコと省エネ」に貢献することから、今後、様々な分野で導入が進むものと予測されています。

このような中で当社は従来から量産しておりましたデジタル制御電源向けMCU MD6601の後継品として、MD6602を開発しました。MD6602は従来品との互換性を継承しながら、大幅な機能拡張を行いました。これらにより、ユーザーでの使い勝手の向上とともに、本製品を使用したセットでのシステムパフォーマンス向上が期待出来ます。

本製品は、7月23日(水)から25日(金)に東京ビッグサイトにて開催される「TECHNO-FRONTIER 2014」にて参考出品を行います。

2. 特長

(1) デジタルフィルタ演算用高性能DSP搭載による高速フィードバック

命令追加とプログラム領域の拡張を行いました。高速フィードバックを実現する並列動作可能な高性能DSPを2ユニット搭載しております。
(計算例)3次IIRデジタルフィルタを200nsで演算可能

(2) DSACによるシステム性能向上

転送バス幅と転送チャネル数を2倍に強化しました。本機能は、各モジュールのレジスタのデータを自動的に他のモジュールに転送する事が可能で、これによりA/D変換器からDSP、DSPからPWMまでデータ自動転送が可能となり、CPU介在する事のないデジタル制御電源を構成可能です。

DSAC: Direct SFR Access Controller

(3) 豊富なアナログ機能を搭載

アナログ部は高速10bit A/D変換器2ユニットと高精度12bit A/D変換器を搭載しており、さらに従来品に比べてアナログ部を大幅に強化し、コンパレータを6ユニット、オペアンプを4ユニット、D/A変換器を4ユニット搭載しました。各アナログモジュール間はソフトウエアにより自由に内部結線にて接続可能です。

(4) 小型面実装パッケージを3種類用意

LQFP-64パッケージを新規ラインアップしました。なお、QFN-40とLQFP-44は従来品とピンコンパチです。
QFN-40(寸法:6.0mm×6.0mm、ピンピッチ0.5mm)
LQFP-44(寸法:10.0mm×10.0mm、ピンピッチ0.8mm)
LQFP-64(寸法:10.0mm×10.0mm、ピンピッチ0.5mm)

3. 用途

デジタル制御DC-DCコンバータ、AC-DCコンバータ 等

4. 仕様概要

項 目 MD6602
共通 電源電圧 3.3V (単一電源動作)
動作周波数 外部水晶使用時50MHz、内蔵発振器使用時40MHz
パッケージ QFN-40、LQFP-44、LQFP-64
アナログ A/D変換器 10bit(4MSPS)×2ユニット、12bit(1MSPS)×1ユニット
D/A変換器 10bit×4ユニット
オペアンプ ×4ユニット
コンパレータ ×6ユニット(応答時間20ns)
電圧生成 基準電圧、中点GND、温度センサ
デジタル CPU 8051/8052命令コンパチ、パイプライン処理
FLASH 32KB(プロテクト機能有り)
DSP ×2ユニット
PWM 2相PWM×4ユニット、分解能1ns
DSAC ×16チャネル(モジュール間の自動データ転送機能)

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以上

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