HOME > ニュース > 2013年 > 1コンバータでゼロ・リプルを実現 LED照明のチラつきをなくす回路を提供

2013年

1コンバータでゼロ・リプルを実現
LED照明のチラつきをなくす回路を提供

2013年2月25日

サンケン電気株式会社は、LEDを点灯させる電流のわずかな変動(リプル)をゼロにし、LED照明のチラつきをなくす簡潔な回路を開発し、自社IC製品と組み合わせてビジネス展開を開始することと致しましたので、お知らせします。

1. 背景

LEDを点灯させるためには直流電流を供給しています。そのためLED照明器具には交流を直流に変換する回路(コンバータ)が搭載されています。

この電力変換を行う方法には、1回行う1コンバータ方式と2回行う2コンバータ方式があり、1コンバータ方式は高効率で部品点数も少なく済むものの、電流にリプルが残るためLEDにチラつきが起こりやすく、健康面での悪影響も指摘されていました。

そのため、直管形LEDランプやLEDシーリングライトなどのLED照明器具では、チラつきをなくすために「交流を直流」に一旦変換した後、さらに残ったリプルを減らすために「直流を直流」に変換する回路を追加した2コンバータ方式でこれまで対応してきました。

しかし、この2コンバータ方式では電力変換を2回行うために大きなロスが発生するとともに、部品点数が増加するなどの問題がありました。

2. 新回路の特徴

そこで弊社では1コンバータ方式による回路の検討を重ね、オペアンプ、MOSFETなど数点の部品を追加するだけでゼロ・リプルを実現、効率を悪化させることなくチラつきをなくす回路を開発しました。(特許取得済)

この回路は、これまで積み上げてきた弊社の電源回路技術、特にスイッチング電源に関する技術を応用したもので、電源からLED照明器具に至るまで幅広く製品をラインアップしている弊社ならではの回路技術の応用と言えます。

3. 新回路採用のメリット

今回開発した回路を活用することにより、約30%の部品点数削減が実現できることから、LED照明器具の低コスト化に寄与できます。

また、基板サイズの小型化により、従来はスペースの制約から2コンバータ方式を採用できず、ある程度のチラつきを甘受していた小型LED電球などでもチラつきの排除が可能となります。

さらに、照明器具の効率アップが図られ、省エネにも貢献できることとなります。

4. ビジネス展開

この回路を弊社LED駆動用ICと組み合わせて提案することにより、2013年度は月200万個のLED駆動用IC売り上げ拡大を見込みます。


以上



☆参考データ

1コンバータ方式

Copyright SANKEN ELECTRIC CO.,LTD.