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2011年

無負荷時消費電力、業界トップクラスの10mWを実現
スイッチング電源用IC「STR3A100シリーズ」を開発
TVやエアコンなどの待機時電力の低減に貢献

2011年7月6日
STR3A100シリーズ

サンケン電気株式会社はこのほど、無負荷時消費電力を業界トップクラスの約10mWに抑えた、スイッチング電源用IC「STR3A100シリーズ」を開発、8月よりサンプル出荷を開始しますのでお知らせします。

量産出荷は2011年10月から当初月産100万個でスタートし、2012年4月以降は月産400万個の出荷を見込んでいます(サンプル価格:450円)。

1. 開発背景・製品概要

家電製品やOA機器の電力に対する高効率化・省エネ化への要求は高まる一方で、動作時の高効率化はもとより、待機時においても各国での規格が制定され(*1)、環境問題に対する意識の高まりから、家電製品やOA機器メーカーは規格値をクリアする低待機時電力製品の開発を進めています。

*1:米国Energy Star(1.0W以下)、欧州Ecodesign(1.0W以内、2012年からは0.5W以内)など

機器の低待機時電力化には、無負荷時消費電力の低いスイッチング電源用ICが必要になります。

弊社では従来から無負荷時消費電力を25mW以下に抑えた製品をラインアップしておりましたが、今回、IC内部の回路の見直しを行い、無負荷時消費電力を10mWと従来品に比べ約6割低減した「STR3A100シリーズ」を開発しました。

また、従来は、この「STR3A100シリーズ」が採用しているDIP8パッケージの電源ICを使用した場合の出力電力は20W程度までが限界でした。そのため、20Wを超える電力の小型TV、BDプレーヤー、エアコンの室内機・室外機などはTO220Fパッケージを放熱板に取り付けて使用していました。

この「STR3A100シリーズ」は高放熱DIP8パッケージを採用したことで、従来のDIP8パッケージ品に比べ2倍近い出力電力約40Wが可能となりました。そのため、TO220Fパッケージを使用していた機器においてもDIP8パッケージで対応可能となり、電源部の小型化が図れます。

加えて、端子配列を見直し、高圧端子と低圧端子間の距離を従来の5.08mmから7.6mmへと広げましたので、特に絶縁に厳しく高圧低圧間距離が短い場合は樹脂を流入するなどの対策を行っていたエアコンにおいては、大幅な工数削減が図れます。

2. 特徴

(1) IC内部の回路の見直しで無負荷時消費電力約10mWを実現。
(2) 高放熱DIP8パッケージ(樹脂部寸法:9.4×6.5×3.4mm)を採用したことで約40Wの出力電力を実現。
(3) 端子配列を見直し、高圧端子-低圧端子間距離7.6mmを実現。
(4) EMIノイズ低減可能なランダムスイッチング機能内蔵。
(5) 2チップ構造によりスナバ回路の簡略化が可能なアバランシェエネルギー耐量保証。
(6) 過電圧保護、過熱保護機能

3. 用途

FPD-TV、オーディオアンプのサブ電源/待機電源、BD/CDプレーヤー・小型TVなどの電源、エアコンの補助電源、携帯電話・ゲーム機器のACアダプタなど。

4. ラインアップ

製品名 MOS FET Pout
VDSS(V) RDS(ON)(Ω) 230V/85〜264V
STR3A151 650 4.0 16W/12W
STR3A152 650 3.0 23W/20W
STR3A153 650 1.9 36W/30W
STR3A154 650 1.4 40W/33W
STR3A155 650 1.1 43W/35W

以上

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