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2011年

PFC回路不要で軽負荷時にも高調波規制クラスCに対応
LED照明用IC「LC5540シリーズ」を開発

2011年6月7日
LC5540

サンケン電気株式会社は、調光を行い1W以下の軽負荷になった場合にもPFC回路を必要とせずに、高調波規制クラスCに対応可能な、LED照明用IC「LC5540シリーズ」のサンプル出荷を開始しましたのでお知らせします。

サンプル価格は300円〜600円です。量産出荷は2011年6月末を予定、当面月産30万個でスタートし、2012年には月産300万個を見込んでいます。

1. 製品概要

弊社では、これまでも、LED照明用ICを開発・販売してきました。これらのICは、主にLED電球や小型照明器具などを対象とした製品群でした。

一方、近年の省エネ・節電の必要性から、直管型をはじめとした主照明などでも、徐々にLED化のニーズが高まってきています。

LED照明は、蛍光灯と異なり調光動作が容易なため、より一層の省エネ・節電を図るため、調光機能を搭載した製品の普及が予想されます。

また、主照明では、高調波による周辺機器への悪影響を防止する目的と、送電上における無効電力を抑える目的から、高調波規制対応が求められ、一般的には、PFC回路などの力率改善回路を搭載することで対策を行っています。しかし、照明を絞るなど調光を行って電力が小さくなる軽負荷の状態においては、無効電力も少なく高調波に関してはほとんど対策されていないというのが実情です。

しかしながら、オフィスなど多数本使用している場合には、高調波による無効電力も多大なものになるため、軽負荷時においても高調波を抑制する動きが出ています。

高調波の抑制にはPFC回路とDCDCコンバータ回路の2コンバータ方式と、効率の点からも有利な1コンバータ方式がありますが、1コンバータ方式は軽負荷時に高調波規制に対応できないため、2コンバータ方式が採用されているのが現状です。

今回開発した「LC5540シリーズ」は、独自の回路により、PFC回路などの力率改善回路を必要とせずに、1コンバータ方式で高調波規制に対応可能であるとともに、特に、軽負荷時の高調波特性を改善し、1W以下の軽負荷時でも高調波規制に対応が可能となります。

1コンバータ方式のため、従来の2コンバータ方式と比較して約30%の部品削減が可能です。

加えて、800V耐圧MOSFET内蔵タイプなどもラインナップとしてそろえて、スナバと呼ばれるサージ吸収回路などの部品削減と、設計工数の低減が図れます。

2. 特徴

(1) 高調波規制対応 PFC回路不要で照明用電源の高調波規制(IEC61000-3-2 Class C)に対応可能。
特に、調光などを行った場合の、1W以下の軽負荷時でも 高調波規制に対応が可能。

(2) 制御ICと高耐圧MOSFETを1パッケージ化
  • 高耐圧(650Vと800Vのラインナップ)のMOSFETを内蔵し、ワイド入力電圧(85〜310V)に対応。
  • 800V耐圧MOSFET内蔵タイプはスナバ回路が不要。
  • 起動回路も制御ICに内蔵。

(3) 負荷の電力に合わせて2種のパッケージをラインアップ
80Wクラスの照明器具まで点灯可能
  • 〜20W用(DIP8:樹脂部寸法9.4×6.5×3.4mm)
  • 〜80W用(TO220F-7:樹脂部寸法10×15×4.2mm)

(4) 豊富な保護機能
  • 過電流保護(誤動作防止にLeading Edge Blanking機能を搭載)
  • 過負荷保護
  • 過電圧保護
  • 過熱保護

3. 用途

直管型LEDなどの主照明、ダウンライトなどの、数W〜80WクラスのLED照明。

4. 仕様概要

製品名 MOSFET
耐圧
MOSFET
オン抵抗
負荷電力(参考値) パッケージ サンプル
価格
230V入力 ワイド入力
LC5545AD 650V 3.95Ω 13W 10W DIP8 \300-
LC5546AD 650V 1.9Ω 20W 15W \400-
LC5548AD 800V 3.5Ω 13W 10W \400-
LC5546AF 650V 1.9Ω 60W 40W TO220F-7 \500-
LC5547AF 650V 1.1Ω 80W 55W \600-
LC5549AF 800V 1.7Ω 60W 40W \600-

以上

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