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2010年

太陽電池用バイパスダイオード「PVRW304」を発売
〜アキシャルタイプで30Aを実現、放熱板が不要に〜

2010年9月28日

サンケン電気株式会社は、アキシャルパッケージ(ボディ径:Φ6.5、リード径:Φ1.4)を採用しているにもかかわらず、順電流30Aを実現、従来、放熱板に取り付けて使用していたTO220系パッケージの代替えとして使用可能な、太陽電池用バイパスダイオード「PVRW304」(耐圧:40V、順電流:30A)を開発、このほどサンプル出荷を開始しましたのでお知らせします。サンプル価格は100円です。量産出荷は2011年1月を予定、当面月産50万個でスタートし、2012年度には月産500万個を見込んでいます。

1. 開発背景、製品概要

近年、環境意識が高まり、クリーンエネルギーである太陽光発電システムは、今後も成長が見込まれています。

太陽光発電システムは、複数の太陽電池を直列に接続した太陽電池パネルを中心に構成されています。太陽電池パネルの一部が建物、樹木、電線などの日陰になると、その部分の太陽電池の発電量が低下して抵抗体となり、パネル全体の発電効率が低下します。そこで、発電量が低下した太陽電池を迂回して電気を流すように、バイパスダイオードを取り付けて発電効率の低下を防止しています。

太陽電池の変換効率の向上により、バイパスダイオードに流れる電流は増加し、発熱も大きくなっています。そのため、特に結晶系太陽電池では、主に放熱板に熱を逃がす構造のTO220系パッケージを採用したショットキバリアダイオードが使われていますが、放熱板の取り付け工数や基板レイアウトの制約が課題でした。

そこで当社では、バリアメタル(*)の最適化を図るなどして、リード線から熱を逃がす構造のアキシャルパッケージ品で、業界最高レベルの順電流30Aを実現したショットキバリアダイオード「PVRW304」を開発しました。

「PVRW304」を使用することで、放熱板が不要になり、取り付け工数が削減されるとともに、基板レイアウトの自由度が高まります。

(*) ショットキバリアダイオードは金属と半導体との接触でダイオードの特性を形成しており、その金属をバリアメタルと呼んでいる。

2. 特徴

(1) アキシャルパッケージで30Aを実現

放熱板が不要で基板レイアウトが容易。

(2) 低損失(VF=0.55V max)

40V耐圧のショットキバリアダイオードなので低損失。

(3) 高耐熱(Tj=190℃)※DC順方向動作、t≦ 1h

高耐熱なので、熱設計が容易。

(4) 小型パッケージ採用

φ6.5と小型のアキシャルパッケージで順電流30Aを実現。

3. 仕様概要

項目 記号 規格値 単位
逆電圧 VR 40 V
順電流 IF(AV) 30 A
順電圧 VF 0.55 max V
接合部温度 Tj -40 〜 +190

以上

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