2009年7月13日

太陽電池用バイパスダイオード
「SZ-10M20C」を発売
熱抵抗を8分の1に低減し、放熱性を向上

 サンケン電気株式会社は、オリジナルパッケージ(弊社呼称:SZ-10パッケージ)を採用して、弊社従来品(TO220Fパッケージ採用)に比べ熱抵抗を8分の1に低減した太陽電池用バイパスダイオード「SZ-10M20C」(耐圧:1000V、電流:20A)を開発、このほどサンプル出荷を開始しましたのでお知らせします。サンプル価格は250円です。量産出荷は2009年10月を予定、当面月産3万個でスタートし、2011年度には月産50万個を見込んでいます。

 
1. 開発背景・製品概要
   環境意識が高まり、発電時に二酸化炭素(CO2)を排出しない太陽光発電システムは、今後も成長が見込まれています。
 太陽光発電システムは、複数の太陽電池を直列に接続した太陽電池パネルを中心に構成されています。太陽電池パネルの一部が建物、樹木、電線などの日陰になると、その部分の太陽電池の発電量が低下して抵抗体となり、パネル全体の発電効率が低下します。そこで、発電量が低下した太陽電池を迂回して電気を流すように、バイパスダイオードを取り付けて発電効率の低下を防止しています。
 太陽電池は変換効率の向上により出力電流が増加傾向で、バイパスダイオードに流れる電流も増加し、それに伴い、ダイオードの発熱も大きくなります。そのため、発熱の低減と発生した熱を放熱板に逃がす放熱性の向上が求められるようになってきました。
 発熱は順方向電圧(VF)に比例して増加します。そこで、弊社従来品(TO220Fタイプ)に比べ、VFを約10%低減(0.97V max)し、発熱を低減した「SZ-10M20C」を開発しました。
 さらに、「SZ-10M20C」は構造的に低熱抵抗なオリジナルパッケージ(SZ-10パッケージ)を採用して、弊社従来品に比べ熱抵抗を約8分の1に低減(0.5℃/W)し、チップの温度をフレームに伝えやすくしました。加えてSZ-10パッケージはフレームを直接放熱板に取り付ける構造ですので放熱板への熱の伝導が良く、従来のフレームを樹脂で覆っている構造のTO220Fタイプに比べ放熱性が向上しました。
 
2. 特徴
 
(1)放熱性を向上 フレームを直接放熱板に取り付けるタイプのオリジナルパッケージ採用(寸法:10×14×5mm)。従来のTO220Fタイプに比べ、約8分の1の低熱抵抗(0.5℃/W max)を実現。
(2)低損失(VF=0.97V max) 従来品に比べ、VFを約10%低減して損失を低減。
(3)高耐熱(Tj=190℃) 高耐熱なので、放熱設計が容易。
(4)高耐圧(VR=1000V) 太陽光発電システムのトータル出力電圧(400〜500V程度)に対し余裕があり、また、誘導雷サージなどによる破壊に対して高耐量。
 
3. 仕様概要
 
項目 記号 規格値 単位
逆電圧 VR 1000 V
順電流 IF(AV) 20 A
順電圧 VF 0.97 max V
接合部温度 Tj -40 〜 +190
熱抵抗 Rth(j-c) 0.5 max ℃/W
   

以上
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