2009年3月24日

業界初・高精度(±0.5%)な基準電圧を実現
POL電源に最適な降圧スイッチングレギュレータIC
「SI-8010P/SI-8010PQ」を発売

 サンケン電気株式会社は、IC内部の基準電圧(*1)精度を従来の±2%から業界初(*2)となる±0.5%へと大幅に改善した降圧スイッチングレギュレータIC「SI-8010P:出力電流2A」と「SI-8010PQ:出力電流3A」(出力電圧はどちらも1.0V〜10Vの可変)を開発、サンプル出荷を開始しましたのでお知らせします。量産出荷は2009年夏を予定、当初月産5万個でスタート、2010年末には月産50万個を見込んでいます。サンプル価格(税抜き)は400円です。

*1:出力電圧を設定するために、IC内部に持つ基準となる電圧。
*2:平成21年3月弊社調べ。
 
1. 開発背景・製品概要
   フラットパネルTVやDVDレコーダなどのデジタルAV機器には、マイコン、メモリ、DSPなどのICが搭載されています。それらのICの高性能化に伴う消費電力の増加を抑えるため、ICの電源電圧は低電圧化が進んでいます。電源電圧の低電圧化によりICが正常に動作するための電源電圧範囲が狭まり、誤動作防止などの点からICに電源を供給するPOL電源(*)に対し出力電圧の高精度化が求められています。
*POL電源
電源線による電圧降下やノイズの混入による電源電圧の変動を抑制するため、ICの近くに電源を配置すること。

 POL電源はレギュレータIC、電圧設定抵抗、チョークコイル、入出力コンデンサなどで構成されており、出力電圧精度はそれらの特性に影響されます。従来、レギュレータICの基準電圧精度は±2〜3%であったため、電圧設定抵抗を製造工程で調整するなどして、出力電圧精度の高精度化を図っていました。
 そこで弊社ではレギュレータIC内部の基準電圧回路の見直しと、基準電圧の調整の細分化により基準電圧精度を大幅に改善し、業界初となる±0.5%を実現した降圧スイッチングレギュレータIC「SI-8010P」と「SI-8010PQ」を開発したものです。
この「SI-8010P、−PQ」を使用することで、容易に高精度な出力電圧のPOL電源を構成可能で、製造工程での調整工数の低減などが図れます。
  また「SI-8010P、−PQ」は電流制御方式を採用しており、出力コンデンサに小型のセラミックコンデンサを使用可能で、パッケージも小型面実装パッケージ(HSOP8)を採用していますのでPOL電源の小型化が図れます。
加えて、オフ時の回路電流を低く抑えた(1μA max)出力オンオフ機能を搭載しており、機器の待機時電力低減に貢献します。

 
2. 主な用途
  フラットパネルTV、DVDレコーダなどのデジタルAV機器、パソコン、プリンタなどのOA機器、その他
 
3. 特徴
 
(1) 高精度基準電圧(1.0V±0.5%)
(2) 電流モード制御方式採用
小型のセラミックコンデンサが使用でき、POL電源を電圧モード制御方式に比べ約50%の小型化が可能。
(3) オフ時の回路電流を低く抑えた(1μAmax)出力オンオフ機能搭載
機器の待機時電力低減に貢献。
(4) オン抵抗190mΩmaxのMOS FETを内蔵して、出力電流2A/3Aをラインアップ
(5) 小型面実装HSOP8(裏面ヒートシンク有り)パッケージ採用
(6) 入力電圧範囲(4.75〜16V:最大定格は18V)
(7) 出力電圧範囲(1.0〜10V)
出力電圧は1.0Vの低電圧から可変可能で、低電源電圧のICに対応可能。
(8) 高効率
最大85%(VIN=12V, Vo=3.3V, Io=2A時)。
(9) 各種保護機能内蔵
・フの字型過電流保護機能
・過熱保護機能
(10) 付属機能
・ソフトスタート機能内蔵
・低電圧ロックアウト(UVLO)機能内蔵
 
4. 仕様概要
 
項目 SI-8010P SI-8010PQ 単位
出力電流 2.0 3.0 A
出力電圧範囲 1.0〜10 V
オフ時回路電流 1max μA
効率 85max
ラインレギュレーション 1typ mV
ロードレギュレーション 5typ mV
動作周波数 500typ kHz
パッケージ(樹脂部寸法) HSOP8(5.2×4.4×1.5) mm
以上
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