2009年2月12日

2相ステッピングモータユニポーラ駆動用IC
「SI-7321M」を開発
マルチチップ構造で自動実装を可能に

 サンケン電気株式会社は、マルチチップ構造で面実装パッケージを採用、自動実装を可能にした2相ステッピングモータユニポーラ駆動用IC「SI-7321M」(出力電流1.5A)を開発、サンプル出荷を開始しましたのでお知らせします。量産出荷は09年3月から当初月産1万個でスタート、10年4月以降は月産5万個の出荷を見込んでいます。サンプル価格(税抜き)は800円。

 
1. 開発背景・製品概要
   コピー機の紙送りや券売機・ATMのカードリーダーなど様々な機器には2相ステッピングモータが使用されており、それらの駆動にはユニポーラ駆動用ICが多く使用されています。機器の内部構造の制約からモータ駆動用ICが搭載されている基板に対して薄型化が求められ、また基板の生産性向上のため、ユニポーラ駆動用ICに対しては低背で自動実装可能な面実装タイプの要求がでています。
  しかし、ユニポーラ駆動用ICはマルチチップ構造(コントロールICとMOSFET4個を1つのパッケージに搭載する構造)のリード挿入タイプが主流で、部品を寝かせて実装することで低背化に対応していますが、自動実装は出来ません。また、一部存在する面実装品はモノリシック構造のため動作抵抗が大きく発熱が大きいため、大きな放熱板が必要です。
  そこで、弊社では、リードフレームを新規に開発したことで、従来は困難だったマルチチップ構造での面実装パッケージ化を実現した2相ステッピングモータユニポーラ駆動用IC「SI-7321M」を開発しました。
  「SI-7321M」は面実装パッケージを採用し、自動実装を可能にするとともに、従来品に較べ、約2分の1の低背化を実現しました。さらに、低オン抵抗のMOSFETを搭載でき、モノリシック構造のICに較べ損失を約2分の1に低減出来ました。
 
2. 特徴
 
(1) コントロールICとMOSFET4個を面実装パッケージ(HSOP40)に搭載
樹脂部寸法:18.6×7.5×2.2mm。
(2) 分割なしのフルステップから16分の1分割のマイクロステップ駆動までの幅広い動作に対応。
(3) モータの駆動制御にクロック入力方式採用
(4) 負荷オープンおよびショート保護機能搭載
負荷(モータコイル)の断線(オープン)、ショートに対する保護機能を搭載、さらに、動作時にフェイル信号を出力する機能を搭載、アブノーマル状態におけるIC破壊を防止し高信頼化を実現。
(5) 保護機能の要不要選択可能
機器により、保護機能不要の場合も簡単に設定可能。
(6) スリープ機能搭載
スリープモード時の消費電力をアクティブモード時の20分の1以下に低減。
 
3. 用途
  プリンタ・コピー機・券売機・ATM・工業用ロボットなど
 
4. 仕様概要
 
項目 記号 定格値 単位
主電源電圧 VBB 10〜44 V
ロジック電源電圧 VDD 3.3〜5.5 V
出力電流 IO 1.5 A
出力MOSFETオン抵抗 RDS(ON) 0.25 Ω
以上
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