2008年12月11日

業界初150℃保証、800V耐圧サイリスタ
「TFAシリーズ」を開発
放熱板の20%小型化を実現、熱対策設計をさらに容易に

 サンケン電気株式会社は、接合部温度150℃保証、耐圧800V(業界初*)のサイリスタ「TFAシリーズ」を開発、サンプル出荷を開始しましたのでお知らせします(耐圧:700V、800V, 平均オン電流:3〜10A、2種類のパッケージで全16種)。量産出荷はTO220F(フルモールド)パッケージが08年12月から当初月産1万個でスタート、TO220パッケージは2009年4月を計画し、09年10月以降は合わせて月産10万個の出荷を見込んでいます。サンプル価格(税抜き)は一律300円。

*2008年12月、当社調べ。

 
1. 開発背景・製品概要
   サイリスタは、主に電子機器内部にあるスイッチング電源の突入電流防止回路や、温度調節、 モータなどの電源の構成部品の一つとして使用されています。
 電子機器においては小型・高密度化が進み、発熱を逃がす放熱板を小型化する必要があり、装置筐体の小型化にも拍車がかかっています。サイリスタは動作時の発熱が大きく、通常放熱板をつけ素子を冷却していますが、部品自体の保証温度を上げれば放熱板の小型化が可能となり、また、装置のトータルコストも削減できるため、保証温度高温化の要求が高まりつつあります。
 またヨーロッパや中国など電源電圧が200V地域では、電源事情が悪く電圧変動が大きな地域もあるため、サイリスタに対する耐圧要求は800V以上と高耐圧化しています。
 サイリスタの場合、接合部温度と耐圧はある一定の温度以上となるとトレードオフの関係となり両立させることが難しく、両方の特性を満足するサイリスタはありませんでした。
 そこで弊社では、チップパターンの改良や、ウエーハスペックの最適化を図り、業界初となる接合部温度の保証値を従来の125℃から150℃保証に高めつつ、耐圧も700V/800Vの高耐圧保証を実現した「TFAシリーズ」を開発したものです。
 この「TFAシリーズ」は、200V地域向けの電子機器における耐圧要求に応えるとともに、接合部温度の保証値を150℃に高めたことで、放熱板の約20%小型化を見込め、また熱対策設計をさらに容易にすることが可能になります。
 
2. 用途 主に200V系の下記のような機器
  ・スイッチング電源の突入電流防止回路
 (POSなどの事務用機器、超音波洗浄装置などの産業機器、計測器、他)
・モータの電流オンオフによる回転制御(電動工具、ジューサー、ミキサーなど)
・ヒータの電流オンオフによる温度制御(電気カーペット、電気毛布など)
 
3. 特徴
 
(1) 接合部温度の150℃保証
・熱設計マージンが拡大し、設計の容易性が向上。
・放熱板の約20%小型化が可能。
(2) 700Vと800Vの耐圧(VDRM/VRRM)をラインアップ
・100V系、200V系を用意し世界の全地域の電源電圧に対応。
(3) 300V/μS(typ)の高dv/dt耐量
・誤動作に対する安定性向上。
(4) TO220F(フルモールド)とTO220の二つのパッケージをラインアップ
・TO220F:10.0×16.9×4.2mm(リード部除く)
・TO220 :10.2×16.0×4.8mm(リード部除く)
(5) TO220F(フルモールド)はUL認定品もラインアップ
 
4. 仕様概要
 
製品名 パッケージ 耐圧(V) 電流(A) ゲートトリガ電流
(mA)
サンプル価格
(円)
TFA38S TO220F 800 3 15 max 300
TFA58S 5
TFA88S 8
TFA108S 10
TFA37S 700 3
TFA57S 5
TFA87S 8
TFA107S 10
TFA38G TO200 800 3
TFA58G 5
TFA88G 8
TFA108G 10
TFA37G 700 3
TFA57G 5
TFA87G 8
TFA107G 10
以上
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