2008年5月12日

国内最小・最軽量クラスの大容量UPS
「FULLBACK SBUシリーズ」新発売
高効率(90%)で電力費用を大幅に削減し保守性も向上

 サンケン電気株式会社は、従来品比で質量を約15%軽量化し、国内最小・最軽量クラスを実現した大容量UPS(無停電電源装置)「FULLBACK SBUシリーズ」(2機種…出力:75kVA、100kVA、入出力:三相200-210V)を開発、5月下旬より受注開始、7月より出荷開始しますのでお知らせします。
*今秋以降、さらに大容量モデル(150kVA、200kVA)もラインアップする予定で、これらと合わせ、今年度10億円の販売を計画しています。
1. 開発の背景と製品概要
    インターネットやモバイルネットワーキングの拡大を背景に、これらの中継点となるデータセンターの新設や拡張が進んでいます。しかし、データセンターは、多数のサーバやストレージで構成される大規模なシステム構成でありながら24時間運用されるため、昨今の環境・資源保護を背景に、システム自体の消費電力抑制や、機器からの発熱をコントロールする空調・温度管理などの省エネ対策の徹底が求められています。これに伴い、UPSにもシステムの無停止化を図るための高信頼性だけでなく、従来にない高効率化が求められるようになってきました。
 このたび開発した「FULLBACK SBUシリーズ」では、信頼性の高い商用同期常時インバータ給電方式を採用しながら、インバータ制御技術と回路の改善により、従来は約85%前後であった運転効率を90%にまで高め、同時に軽負荷時(30%)〜定格負荷時(100%)まで広い負荷率範囲の全域において高効率の運転を可能にしたもので、省エネ化と同時に大幅な電力費用の削減を実現します(電力料金・電力量換算で年間約35万円・36,000kWh、100kVAの当社試算)。
 また、当社独自の高密度設計・実装により小型・軽量化を図り、従来品比で、質量を約15%削減し、国内最小・最軽量クラスを実現しました。加えて、放熱構造を従来の背面排気から天井排気へ、また保守機構を背面から前面方式に改善したことで、裏面スペースも不要で、壁際に至近で設置できることから、サーバルームの省スペース化も図れます。
 さらには、パワー部(電力変換部)をユニット化し、プラグインで脱着が可能なため、部品交換時など、従来、個々に行なわなくてはならなかったメインコネクタの脱着や、固定ネジ脱着、パワー部脱着などが一度に済み、パワー部交換の場合、従来の約1/7(5分、当社試算)と、工数や作業時間の大幅な短縮が可能となりました。保守部品も大幅に長寿命化し運用コストも低減します。
 
2. 特徴
 
(1) 高効率(90%)かつ広負荷率範囲に対応し省エネ、低損失
独自のインバータ制御技術と回路の改善により、電源と負荷側とを絶縁し、漏れ電流などの影響を遮断した安全性の高い入出力絶縁タイプでありながら、負荷率30%〜定格100%まで広負荷範囲の全域において高効率90%で運転(100kVA)。
(2) 国内最小・最軽量クラスを実現
-1.主回路および制御回路に当社独自の高密度設計・実装を行い、従来品比で、サイズ(容積)、設置面積とも約5%、質量は約15%小型・軽量化し、国内最小・最軽量クラスを実現。
・新製品…850×750×1800(幅×奥行き×高さ;mm、865kg)
・従来品…900×750×1800(幅×奥行き×高さ;mm、1,020kg)
-2.天井熱排気構造と前面保守構造の採用で、熱排気および保守用の裏面スペース確保が不要。
(3) 高信頼の商用同期常時インバータ給電方式採用
-1.商用電源正常時は、商用電源の周波数・位相と同期運転を行い、停電時は無瞬断でバッテリ運転に切り換え、負荷の継続稼動を行なう高信頼・高性能給電。
-2.入力電圧変動、瞬時電圧低下、ノイズ・サージなどの発生に際しても、負荷には正弦波の定電圧・定周波の高品質・高精度のクリーンな電力を瞬断無く継続供給。
(4) 高性能デジタル制御をさらに向上
主回路、制御回路とも、高速マイクロプロセッサを用いたオールデジタル制御で、経時変化のない最適制御を実現。出力電圧は瞬時電圧制御による低歪波形。また入力電流は高力率コンバータによる高調波のないきれいな正弦波。
(5) 短時間定格は150%(1分間)
モータ負荷など起動電流が大きな負荷設備に使用しても、インバータ給電を継続する(バイパス切り換えを行なわない)ため、最小限の適切なUPS容量を選定でき設備コストを抑制。
(6) LCDタッチパネル採用で操作性・視認性が大幅に向上
新たに高輝度のLCDタッチパネルを採用。視認性に優れ、直感的な操作・設定が可能。また、下記の各種計測値等をグラフィカルに分かりやすく表示・記録(標準:4.6インチモノクロタイプ、オプション:5.7インチカラータイプ)。
-1.計測表示(入出力電圧、電流、周波数 他)
-2.動作記録(運転、停止、切り換えなど発生日時−分秒まで最大100件)
-3.バッテリ交換案内(バッテリ交換時期の6ケ月前) 他
(7)

プラグインタイプのパワーユニットで保守時の工数、時間を大幅に短縮
パワー部(電力変換部)をユニット化。プラグインタイプで脱着が容易なため、部品交換時などの際に発生するメインコネクタの脱着や、固定ネジ脱着、パワー部脱着などの工数、作業時間の大幅な短縮が可能。
(例)従来…約35分 新製品…約5分
 *主変換素子破損によるパワー部交換の場合(当社試算)

(8) 保守部品を大幅に長寿命化し運用コストを低減
-1.主構成部(本体、電解コンデンサ、ヒューズ)…15年
-2.ファン…11年
-3.バッテリ…標準品:5年、 MSE品:7〜9年、 長寿命品:13〜15年
(9) 豊富なオプション品や個別カスタム設計への対応で電源システムの最適化が可能
-1.オプション、本体カスタム対応品
(例)エアフィルタ、ドアパッキン、天笠、塗装色、扉板厚、蛍光灯 他
-2.個別カスタム設計
(例)異電圧、上部配線、長時間バックアップ、標準外容量 他
(10) 電源管理アプリケーションの併用でシステムの合理化・省力化が可能
HTTP、SNMPエージェントとシャットダウン機能を併せ持つ専用のインターフェースボード(FULLBACK NetAgent)を使用することで、ネットワーク経由でのWebモニタリングやサーバのオートシャットダウン機能を提供しシステム管理の無人化などが実現可能。
以上
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