2008年3月17日

プラズマテレビのパネル駆動に最適
IGBTモジュール「MGQ612」を開発
IGBT2個、ダイオード2個を1パッケージ化
基板実装面積を3分の1に削減可能

 サンケン電気株式会社は、プラズマテレビのパネル駆動回路用にIGBTモジュール「MGQ612」(耐圧:600V、パルス電流:200A、パッケージ:TO3P-5ピン)を開発し、3月25日からサンプル出荷を開始しますのでお知らせします。量産出荷は2008年5月より月産20万個でスタート、2008年8月には月産60万個を見込んでいます。サンプル価格は1,000円(税抜き)です。
1. 開発背景、製品概要
   プラズマテレビのパネル駆動回路には放熱板に取り付けられた多数のパワー素子(IGBT、ダイオードなど)が基板に実装されているため、大きな基板面積が必要とされていましたが、これらパワー素子の占めるスペースや価格面からも部品点数の削減が求められています。
 このたび弊社では、市場実績のある汎用パッケージに独自のリードピン配列を施し、IGBT、ダイオード各々2個の合計4個分を搭載した「MGQ612」を開発しました。この「MGQ612」を使用することで基板実装面積および放熱板面積を約3分の1に削減でき、基板や放熱板の価格の低減も可能となりました。合せて取り付け工数の低減にも貢献します。
 また、パネル駆動回路では一般的に300Vから600V耐圧の素子が使用されます。しかしIGBTやダイオードは素子の耐圧が高くなると飽和電圧(注1)や順方向電圧(注2)が高くなり損失が増加します。新開発の「MGQ612」はIGBTおよびダイオードをパネル駆動回路に最適な設計をしたことで耐圧が600Vと高耐圧でありながら飽和電圧1.6Vtyp、順方向電圧0.9Vtypと低損失(従来比約20〜25%減)を実現しました。

注1:飽和電圧
IGBTに電流を流した時にIGBT内部で損失となる電圧。

注2:順方向電圧
ダイオードに順方向に電流を流した時にダイオード内部で損失となる電圧。
 
2. 特徴
 
(1) IGBT2個とダイオード2個をTO3P-5ピンパッケージ(樹脂部寸法:16×20×5mm)に搭載し、基板実装面積および放熱板面積を約3分の1に削減可能。合せて取り付け工数の低減に貢献。
(2) コレクタ・エミッタ電圧(耐圧):600V、コレクタ電流(パルス電流):200Aと高耐圧、大電流定格でパネル駆動回路の高電圧、大電流に最適。
(3) IGBTのコレクタ・エミッタ間飽和電圧:1.6Vtyp(Ic=20A時)、ダイオードの順電圧:0.9Vtyp(IF=10A時)と低損失を実現。
(4) 1製品で双方向スイッチとして使用可能。
 
3. 仕様
 
項目 記号 規格値 単位
コレクタ・エミッタ電圧 VCES 600 V
コレクタ電流(直流) Ic(DC) 20 A
コレクタ電流(パルス) Ic(pulse) 200 A
許容損失 Pc 140 W
コレクタ・エミッタ間飽和電圧 VCE(sat) 1.6 typ(Ic=20A時) V
ダイオード順電圧 VF 0.9 typ(IF=10A時) V
以上
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