2007年12月13日

DC/DCコンバータ用モジュールIC
「MPMシリーズ」を開発
外付け部品内蔵で実装面積25%、部品点数50%に

 サンケン電気株式会社は、従来、外付けしていたフライホイールダイオード、チョークコイル、コンデンサを1パッケージに内蔵し樹脂封入した降圧型DC/DCコンバータ用モジュールIC「MPMシリーズ」2種(「MPM-2801S:出力電流1.5A」、「MPM-2802Q:出力電流3.0A」)を開発、サンプル出荷を開始しましたのでお知らせします。サンプル価格(税抜き)は、「MPM-2801S」が1500円、「MPM-2802Q」が2500円です。
 なお、量産出荷は2008年第2四半期を予定、当初月産5万個でスタート、2008年末には月産30万個を見込んでいます。
1. 開発背景、製品概要
   パソコンや計測器等の電子機器に使用されるマイコン、DSP、ASICなどのデジタルICは、その高性能化に伴い急峻な負荷電流が流れます。さらに、入力電源とこれらデジタルIC間にあるDC/DCコンバータ回路の配線による電圧降下の影響で、ICへの入力電圧が変動し、ICを誤動作させることがあります。
 そこで近年は、POL(Point of Load)電源と呼ばれ、可能な限りデジタルICの入力電源近くにDC/DCコンバータ回路を配置する方法でこれを回避しています。
 しかし、POL電源は、電子機器に搭載される複数個のデジタルICそれぞれに必要で、また、一つのデジタルICが数種の電圧を必要とすることがあり、部品点数の増加や回路の設計工数・管理工数の増加とともに、POL電源が占める基板面積の増加などを招いています。
 そこで弊社では、自社開発のレギュレータICとフルモールドパッケージを用い、制御回路やMOS FETだけでなく、従来、レギュレータICに外付けしていたフライホイールダイオード、チョークコイル、入・出力コンデンサを1パッケージに内蔵した樹脂封入タイプの降圧型DC/DCコンバータ用モジュールIC「MPMシリーズ」を開発したものです。
 外付け部品を内蔵したことで、従来、基板で組んでいたDC/DCコンバータ回路に比べ、実装面積は概ね25%に省スペース化、また部品点数は約50%削減され、また、部品内蔵のモジュールICのため、回路設計や部品評価などの設計工数の低減に加え、部品調達・管理工数の低減にも寄与します。
 さらに、樹脂封入タイプのため、結線距離のある基板タイプで発生していた電流ループによるノイズを抑制でき低ノイズ化も実現しました。
 「MPMシリーズ」は広い入力電圧範囲(4.75〜16V)を持ち、5V系、12V系の電源から直接駆動が可能で、1.0〜5.0VのデジタルICの入力電圧に対応可能です。
 
2. 用途
(1) PC、サーバ、デジタル複合機、PPCなどの情報・OA機器
(2) シーケンサ、計測器、オシロスコープなどのFA・産業機器
 
3. 特徴
 
(1) 外付け部品内蔵、樹脂封入タイプの降圧型DC/DCコンバータ用モジュールIC
1)

DC/DCコンバータ回路の構成に必要なフライホイールダイオード、チョークコイル、 入・出力コンデンサを1パッケージに内蔵した樹脂封入タイプ。

2)

基板タイプに比べ、実装面積は概ね25%に省スペース化、また部品点数は約50%削減。
・「MPM-2801S」…SO16ピン(樹脂部寸法:20×6.3×3.6、mm)
・「MPM-2802Q」…QFN25ピン(樹脂部寸法:16.5×12×4、mm。裏面ヒートスラグ付)

3) モジュールIC内はベアチップレベルで最短配置したショートループのため、部品の結線距離が短く低ノイズ。
(2) 広い入力電圧範囲
広い入力電圧範囲(4.75〜16V)のため、5V系、12V系の電源から直接駆動が可能。
(3) 様々な電源電圧を持つ各種デジタルICに対応
外部定数により多様な出力電圧に設定可能(1.0、1.2、1.5、1.8、2.0、2.5、3.3、5.0V等)。
(4) 各種保護機能内蔵
・垂下型過電流保護機能
・過熱保護機能
・低電圧ロックアウト機能
(5) 付属機能
・ソフトスタート機能
・オンオフ機能
 
4. 仕様概要
 
項目 MPM-2801S MPM-2802Q 単位
入力電圧範囲 4.75〜16 V
出力電流 1.5 3.0 A
出力電圧範囲 1.0、1.2、1.5、1.8、2.0、2.5、3.3、5.0等外部設定可 V
動作温度範囲 −20〜+85
以上
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