2007年9月19日

液晶テレビの電源に最適
電源IC「STR-Z2500シリーズ」を開発
電流共振方式採用、高効率(95%)な電源を容易に構成可能

 サンケン電気株式会社は、液晶テレビの主電源(CCFLインバータ駆動用電源等)に最適な電流共振方式採用の電源IC「STR-Z2500シリーズ」(パッケージ:SIP24Pin、入力電圧・出力電力の違いによる5タイプをラインアップ)を開発し、10月1日よりサンプル出荷を開始しますのでお知らせします(サンプル価格は1,700円〜2,000円)。量産出荷は12月より月産50万個でスタート、2008年夏からは月産100万個を計画しています。
 なお、「STR-Z2500シリーズ」の開発により、液晶テレビ向けとして、主電源用ICを始め、CCFLインバータ用制御IC、CCFL、マイコンなどのサブ電源用IC、DC/DCコンバータ用ICなど、トータルソリューションの提供が可能となります。
1. 開発背景、製品概要
   近年、液晶テレビの大型化に伴い電源容量が増加しつつあり、消費電力の抑制が求められています。また同時に設置方法の多様化などから、より薄型化・高密度化が進み、TV内部の熱対策も重要な課題となっており、特に消費電力の多くを占める主電源(CCFLインバータ駆動用電源)にはさらなる高効率化が望まれています。
 高効率な電源を構成する方式として、「電流共振方式」とその簡易方式としての「擬似共振方式」があります。電流共振方式は、擬似共振方式に比べ、5%〜10%程度、高効率な電源の構成が可能となる一方、回路構成部品の増加や回路設計が複雑化します。
 そこで弊社では、電流共振方式の電源構成に必要な制御ICに加え、一般的に外付けで構成していたパワー素子(MOS FET:2個)を、独自のSIPパッケージ(SLAタイプ)に内蔵して1パッケージ化して部品の削減と回路設計工数の低減を図り、容易に高効率(約95%)な電流共振型電源を構成することが可能な電源IC「STR-Z2500シリーズ」を開発したものです。特に、消費電力の多くなる中・大型クラスの液晶テレビ(32インチ前後-47インチ以上)のCCFLインバータ駆動用電源に最適です。
 
2. 特徴
(1) 電流共振方式の採用で容易に高効率(約95%)な電源の構成が可能
(2) パワー素子を内蔵して1パッケージ化
制御ICとパワー素子(MOS FET:2個)をSIPパッケージ(サンケン呼称:SLA)に1パッケージ化(樹脂部寸法:31×16×5mm)。外付け部品点数の削減と設計工数の削減に寄与。またネジ止めタイプのため放熱板への取り付けが容易。
(3) デッドタイム自動検出機能内蔵(業界初)
ICがオン・オフするタイミングを自動的に適正化するデッドタイム自動検出機能を内蔵。トランスなどによる共振電流のバラツキなどを設計上で考慮する必要がなく、設計工数を削減し、またICの最適なオン・オフにより無効な電流を抑制でき電源の高効率化に寄与。
(4) 制御ICは600V耐圧BCDプロセス採用
制御ICの耐圧を600Vとすることでアクティブフィルタ(力率改善および高調波電流抑制回路)搭載の電源においても十分な耐圧マージンを確保。
(5) 動作周波数は最大300kHz
動作周波数を最大300kHzと高くしたことでトランスの小型・薄型化に貢献。
(6) バーストモード機能搭載
軽負荷時においてはバーストモード(ICの間欠発振)動作を行いロスを抑制。
(7) 起動回路を内蔵
待機時、ICの起動を行う起動回路を内蔵。起動を行う外付け部品が必要なく、また、部品減により待機時の消費電力も削減。
(8)

充実の保護・付属機能内蔵
過電流保護、過電圧保護、過負荷保護、過熱保護機能、共振はずれ検出保護機能、
ソフトスタート機能、最高周波数自動調整機能。

 
3. ラインアップ
 
製品名 サンプル価格 VDSS(V)
ドレイン・ソース電圧(V)
RON(Ω)
直流オン抵抗(Ω)
POUT(W)出力電力(W)
アクティブフィルタ搭載
STR-Z2586 1,700円 500 0.94 150
STR-Z2587 1,800円 500 0.60 200
STR-Z2588 1,900円 500 0.38 250
STR-Z2589 2,000円 500 0.31 300
STR-Z2519 2,000円 250 0.06 300
以上
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