2006年02月22日

2相ステッピングモータユニポーラ駆動用IC
「SLA7070MPRシリーズ」を発売
電流検出抵抗内蔵で実装面積は約半分、回路設計も大幅に簡素化

サンケン電気株式会社は、2相ステッピングモータユニポーラ駆動用IC「SLA7070MPRシリーズ」(電流定格:4種=1A、1.5A、2A、3A、励磁方式:2種=フル/ハーフ駆動、マイクロステップ駆動、計8製品)を開発、3月1日から量産出荷を開始しますのでお知らせします。
当初は月産5万個でスタート、06年末には月産50万個の出荷を見込んでいます。サンプル価格は400円から800円です。
sla7070mprの画像
1. 開発背景、製品概要
  近年、OA機器、FA機器の高機能化が進み、特にPPCやLBPにおいてはカラー化、高速化により搭載されるモータが増加しています。これに伴うモータ駆動用ICの増加は、モータを制御するための信号線などの増加につながるとともに、周辺回路の複雑化、占有スペースの拡大を招き、駆動用ICには一層の小型化・高信頼化が求められています。  当社の従来の2相ステッピングモータユニポーラ駆動用ICでは、モータに流れる電流を検知し制御するための電流検出用の抵抗を外付けに接続していましたが、この抵抗はモータ電流がそのまま流れるため、電力用のパワー抵抗(数ワットレベル)が必要とされ、基板上で大きなスペースを占有していました。
このたびの新製品「SLA7070MPRシリーズ」は、この電流検出用の抵抗を当社独自の小型パッケージ(樹脂部寸法:31×16×5mm)に内蔵し周辺部品を削減することで、省スペース化(弊社評価基板比較で約1/2に縮小)を可能にしました。
「SLA7070MPRシリーズ」では、制御信号の入力方式にクロック入力方式を採用し、これにより、従来のフェーズ入力方式では10本前後必要だった信号線が数本で制御可能となり、設計の簡素化と制御マイコンの負荷軽減を図ることができます。
また、従来の駆動用ICでは、負荷(モータコイル)の断線故障の場合に過大なエネルギーがICを破壊してしまうという欠点がありましたが、「SLA7070MPRシリーズ」では、この過大なエネルギーの印加を検出して働く保護回路を搭載し、同時に負荷(モータコイル)のショート時の過電流破壊に対応する過電流保護回路も合せて搭載しました。さらに、保護回路が働いたことを知らせるフラッグ出力端子を持つなど、アブノーマル状態におけるIC破損を防止し信頼性の向上も図りました。
なお、「SLA7070MPRシリーズ」は、全ての製品でピン配列およびインターフェース仕様をコンパチブルとしましたので、機器の特性に合わせシリーズの中から柔軟に製品を選択することが可能です。

<用途>
LBP、PPC、ATM、工業ロボットなど

 
2. 特徴
電流検出抵抗内蔵で、周辺部品削減と省スペース化を実現(弊社評価基板比較で約1/2に縮小)。
クロック入力方式採用により、制御信号線は約1/3、設計の簡素化と制御マイコンの負荷を軽減。
負荷オープンおよびショート保護機能搭載で高信頼化を実現。
製品間のピン配列及びインターフェース仕様の共通化により、周辺回路設計の簡素化と機器の特性に合わせて柔軟に製品選択が可能。
 
3. 仕様概要
項目 規格値 備考 ( )内はサンプル価格
フル/ハーフ駆動対応 マイクロステップ駆動対応
主電源電圧 46V    
出力電流 1.0A SLA7070MPR (400円) SLA7075MPR (500円)
1.5A SLA7071MPR (500円) SLA7076MPR (600円)
2.0A SLA7072MPR (600円) SLA7077MPR (700円)
3.0A SLA7073MPR (700円) SLA7078MPR (800円)
許容損失 4.7W    
出力MOS FETオン抵抗 0.7Ωtyp SLA7070MPR SLA7075MPR
0.45Ωtyp SLA7071MPR SLA7076MPR
0.257Ωtyp SLA7072MPR SLA7077MPR
0.18Ωtyp SLA7073MPR SLA7078MPR
検出抵抗 0.305Ωtyp SLA7070MPR SLA7075MPR
0.305Ωtyp SLA7071MPR SLA7076MPR
0.205Ωtyp SLA7072MPR SLA7077MPR
0.155Ωtyp SLA7073MPR SLA7078MPR

以上
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